世界遺産といえば「●●旧市街」
「世界遺産を見る!」ということを旅の目的に、目的地を決めることってありますよね。
テレビで毎日のように放映されている「世界遺産番組」や本を読めば、行きたい場所がどんどこ増えて行きます。
世界遺産には、街そのものが世界遺産になっている都市がたくさんあります。
たいていの場合、「●●旧市街」なんて名前で指定されていますよね。
現地では、「Stari Grad」とか「Old City」なんて感じで、案内地図に載っています。
パリ、京都、北京、ローマ、ヴァチカン……名前を挙げればそれこそ枚挙にいとまがありませんが、世界には魅力的な世界遺産都市が山ほどあります。
街はもちろんどこも世界遺産の名前に恥じない、すばらしく美しく感動的な場所です。
が、そこに泊まるとなると、ちょっと話が変わってきます。
子連れ旅行の時に、オススメしたいホテルのロケーション。
それはズバリ、旧市街の入口近くにある新市街のホテルです。
(分かりづらいですね…)
子連れにとって旧市街のホテルがNGな理由
子連れに取って旧市街のホテルがNGな理由は、とってもシンプル。
車(タクシー)が入れないからです。
もしくは、入れたとしても旧市街は車の通行が著しく制限されているうえ、一方通行の嵐です。
「旧」市街ってくらいですから、当然車のない時代につくられた町なのですよね。
石畳の細い路地は、とても美しくて風情があるのですが、車が通るには非常に不便です。
荷物の多い子連れ旅行に、これは致命的です。
ホテルまで車やタクシーで乗り付けて、ホテルに重い荷物を置いて、身軽にならないと、文字通り身動きが取れなくなってしまいますから。
私も何度か失敗して学んだのですが、旧市街の入口でタクシーを降りて、重いスーツケースと子供の手を引っ張りながら、ひたすら歩いてホテルを目指す・・・というのは、骨の折れるものです。
石畳なので、スーツケースはうまく進まないし、のタイヤもボロボロになっちゃいます・・・。
子どもが生まれる前や一人旅のころは旧市街の中にホテルをとって、夜や朝の散歩を楽しむのが大好きだった私ですが、こればかりは仕方ないですね。
旧市街に乗り入れられる車は限定されていること多し
ほとんどの場合、旧市街に乗り入れ可能な車は、限定されています。
住人の車や、旧市街の中にあるお店の車、(運が良ければ)タクシーといったところです。
これらの車でさえ、人が多い日中は乗り入れ禁止されていることが多いです。
特にレンタカーなどの場合、この点は注意したいところです。
一般車が駐車する場合は、旧市街の外にある駐車場に駐車することになります。
当然ながら、この駐車場は常時混雑しています。
ちなみに・・・高低差にも注意!
ホテルを取るとき、地図をみて立地を確かめると思います。
ここで、一つご注意を!
地図では分かりにくい、高低差にも注意しましょう!
旧市街は、多くの場合「外部の敵から街を守る」という目的を持って築かれていますから、坂がたくさんあったり、急斜面だったりすることがよくあります。
「近いからここにしよう♪」
と直線距離で近い場所にホテルを取って、実際いってみたら高低差がすごくて坂を10分降りる必要が・・・なんて経験が、私は何度もあります。
(私がマヌケなだけか・・・)
私と同じような目に遭わないように、賢明な皆様は重々ご注意ください。
「旧市街近く」の新市街にホテルをとるメリット
着替えやお昼寝にすぐ戻れる
旧市街近くにホテルを取るメリットしては、まず第一に何かあったらすぐにホテルに戻れる!ということです。
旅行中のホテルは、ベースキャンプ同然です。
「子どもが服を汚して着替えたい!」
「子どもがぐすってるからちょっとお昼寝させたい!」
「忘れ物した!」(これは子ども大人関係ないか)
そんな子連れにありがちなトラブルも、ホテルにすぐ戻れると思えば、安心していられます。
お店が近くにたくさんある
観光地が集まる旧市街近くには、当然お店がたくさんあります。
規模は小さめなことが多いですが、ドラッグストアやスーパーもあることが多いため、ミネラルウオーター、歯ブラシ、タオル、水着など、たいていのものが手に入ります。
レストランが近くにある
上記の「お店が近くにたくさんある」と同様の理由で、レストランも近くにあります。
旧市街の近くでしたら、野外にテーブルを出しているの気楽なカフェから、老舗のレストランまで選択肢も幅広いはず。
ただし、価格は場所柄、若干高めかもしれません。
早朝・夜の街を楽しめる
子どもがいる場合、あまり夜中に町を歩くということはないと思いますが、少し夜遅くなっても、タクシーがつかまるかどうかを気にせずにいられるというのはありがたいです。
早朝の、素顔の旧市街を見られるのも面白いですよね。
ツアー客などがまだ到着していない、朝6時~7時頃の旧市街をのんびり歩くのは、ちょっと贅沢な時間です。
いかに重い荷物とうまく付き合えるか、がカギ
子連れ旅行をうまく乗り切るカギのひとつは、「いかに重い荷物を持っている時間を減らすか」です。
なるべく、人力ではない手段(車、バス、宅配・・・)を利用して、身軽に旅を楽しみたいですね♪