以前、野球ズボンの簡単な膝パッドの縫い方をご紹介しました。
ズボンのメーカーによって、縫いやすさの違いに気づいたので、追加情報としてご紹介したいと思います。
ミズノ製とZETT製の違い(母親視点)
少年野球の2大メーカーといえば、なんといってもミズノとZETT。
次点でアシックスということろではないでしょうか。
ミズノとZETTは、たいていどこのスポーツ用品店に行っても取り扱っています。
見た目はどちらもほとんど変わりません。
写真は新品(左)と使用品(右)なので、結構色が違って見えますが・・・。
新品のときは、同じ色でした。ホントですよ!
★扱った感じのちがい★
【感触】
触ってみると、ミズノ製のほうが、布地がしっかりしています。
【伸縮性】
伸縮性はZETTのほうがあります。
【乾きやすさ】
お洗濯した後の乾きやすさは、ミズノ製のほうが勝っています。
梅雨の時期や練習が続く時期には、この要素はかなり重要ですよね。
【価格】
お値段は、お店によりますが、ミズノのほうがほんの少し高価です。
もちろんどちらも、激しく動き回る野球の動きに耐えうるタフなつくりであることはいうまでもありません。
どちらを選ぶかは、完全に好みの問題になりそうです。
膝パッドの縫いやすさはZETT製!ただし丈夫な針が必要
これまで、この2つに膝パッドを幾度となく縫い付けてまいりましたが、お裁縫初心者こと私が思うに、膝パッドの縫い付けやすさは断然ZETT製です。
ただし、ZETT製を縫う場合は、丈夫なミシン針が必要になります。
ZETT製のほうが縫いやすい秘密は、膝の裏地にあります。
ててん。
ズボンをひっくり返してみました。
左側がミズノ製。右側がZETT製です。
よく見ると、左のミズノ製は裏地がポケット状になっています。
対してZETT製は、台形状に裏布が縫い付けられています。
どちらも、ヒザはよく破ける!という現場の状況をよく理解して下さっているうえで、二重に布を当ててくれているわけです。
ミズノ製を縫う場合、この「ポケット状」という形状が、邪魔になってしまうのです。
どういうことかと申しますと、ミシンのベッド(台座)の補助テーブルを外して縫う際、ポケット状布がよれて、一緒に巻き込んで縫ってしまう場合があるのです。
ヨレてしまうと、ミシン作業中は布の厚さが急に変わってミシンが進まなくなってしまいますし、何より子供がズボンをはいている時にヨレた部分が擦れて痛い、ということになってしまいます。
間違って縫いこんでしまった場合、ほどくのも手間ですし・・・。
また、ポケット部分があると、ミシンのベッド上で向きを変えるときに、引っかかってしまうというのも難点です。
ZETT製の場合は、台形布は四方が縫い付けられている状態なので、ヨレる心配はありません。
ただし、縫う布が2重の状態なので、強い糸と太いミシン針が必要になります。
裏を返せば、「道具さえ揃えればなんとかなる」!
というわけで、お裁縫初心者の私はZETT製の方が縫いやすいです。
嗚呼、縫いやすいズボンを探して
もちろん、お裁縫が得意な方や器用な方は、「いやいや、布地薄いし、ミズノ製のほうが縫いやすいよ」という方もいらっしゃると思います。
この辺は、設備とお裁縫の熟練度によります。
また、お子さんが「俺はZETTしか着ないぜ!」「ミズノが動きやすい!」「チームでメーカーを指定されている」という場合は、選択肢自体が消えてしまいますよね。
この春、野球チームに入部されるお子様がいらっしゃる方も、日々膝パッドつけに追われている方も、試行錯誤しながら、ピッタリの方法を探そうではありませんか!